雄大な自然と社会の発展

今年の夏が終わろうとしているが、今年は異常気象の年なのか?
埼玉県の熊谷市では、41.1度と驚くべき最高気温を記録したし、台風が
異常に発生して我が国に上陸・・それも東から西に向かう逆走があった。偏西風に
流され西から東に向かう従来とは全く逆のコース。猛烈な短時間豪雨や一部地域に
豪雨が集中するなど、自然の猛威には惑わされ続けている。
大自然が見せてくれる雄大な美しい風景、包み込むような安らぎ、そして田畑には
あふれる実りをもたらし、海にも山にも幸はあふれるが・・
近年の気まぐれな猛威の激しさには、なす術がないほどである。
人間の自然界への敬意のなさに、業を煮やしての警鐘であろうか。

人間がこの世に生をうけて、「狩猟」等によって自然界から糧を得て命をつなぎ、
次に「農耕」によって安定的に糧を得るようになるが、農耕により蓄えが可能と
なった ことで、富に格差が生まれることになった。その後社会は、「工業社会」
「情報社会」と、生産性や 利便性を飛躍的に向上させ、今は 5つ目の変換期を
迎えIot、AI、ビックデータ等を活用する「Society5.0」 社会に突入しようとして
いるという。
社会が進展する中で、医療や生産性、利便性が格段に向上し見違えるほどの恩恵を
手にしている。社会の進展は、そのスピードをますます早め、自動化や情報化が
豊かさを提供しているが、人(生物)として必要な心や身体をいやすゆとりが、
見過ごされてはいないだろうか。社会が進展する中で手にしたさまざまな恩恵には
感謝しているが、自然の中から生をうけた人間だけに、人間の感性に見合った
スピードで生き豊かな自然の中にあることこそが必要で、自然から遠のいては
いけないと 思うのである。

世界の人口の1/2(37億人)は経済的に恵まれない状況にあるといい、
この37億人の総資産と、世界で最も裕福な上位42人の総資産
(1兆5000億ドル)は、ほぼ同じだという。人は農耕社会を実現して
有り難い安定を手にした一方で、富に格差が生まれ、今やその格差は天文学的な
額となっている。現在の自由なこの社会のメリットを否定するものではないが、
人としての尊厳は公平でなければならないし、富の再配分についても社会の
進展に見合った 知恵があってしかるべきと思うこの頃である。