春の出来事

 春の心をくすぐる桜の開花は異例の速さで北上し、深刻な地球温暖化に不安を感じてしまうほど
だった。たまたま、近くの樹齢1200年と言われる「神代桜」を観る機会があった。老木のせいも
あって花芽が少ないことばかりだったが、今年は根元周辺の立ち入りを制限するなどの保護活動に
よる成果だろうか、私がこれまで見た中では最も見事な沢山の花付きとなって、楽しませてくれた。
この世はさまざま課題ばかりではあるが、社会は確かな成熟に向かっていると期待が持てる。自然や歴史、
文化を尊重し、敬意を払い大切に保全しつつそれらを楽しむ。長い時の流れが生み出す味わいを大切に守り、
継承しながら楽しみ生かす活動は、生活を豊かにするもので定着してきていることは、本当に
有り難いことだと思う。

今日は、韓国で歴史的と世界の注目を集める南北の首脳会談が開かれる。
安全保障の問題は、ただ単に核ミサイルの廃棄や南北が統一されれば良いというほど単純な話し
ではなく、中国からすれば自由主義圏と国境を接するよりは、北朝鮮がこのまま存在し干渉帯で
あり続けた方が安全と言う考えがあるようだし、軍事バランスの変化は周辺に大きな影響を及ぼし、
単に安全に向かう訳ではなく、難しさは複雑で半端ではなさそうである。南北会談の成功に期待は
持ちつつも、一筋縄でいくような問題でないことは、認識していないといけない。
世界の歴史が動くという・・心がざわつくような感銘を受けたのは、子供心にそのニュースを喜んだ
「小笠原の返還」や「沖縄返還」。戦争という武力行使(無血で)を伴わず領土が返還される歴史上初?
異例中の異例として、日米同盟の成果として大きく報道されたように記憶している。
そして、ベルリンの壁が崩壊した「東西ドイツの統一」とゴルバチョフ氏の下での「ソビエト連邦
共和国の崩壊」・・戦後生まれの私には、自分が生きている時に世界の歴史が変わる驚き・・異国のこと
ではあっても、このビッグニュースに何とも言えない衝撃が、身体を走ったことを今も覚えている。
裏切られ続けた北朝鮮ではあっても、北朝鮮の国民の窮状や安全保障上の課題の解決に向かえば
何よりと思う気持はある。