年度末 世界政治の混乱

今年の桜の開花は、例年より遅いペースで、最初の開花宣言が東京で出された後もゆっくり
とした開花が続いている。見事な桜花を楽しめるのは日本ならではと思っていたが、今では
さまざまな人々の想いが実って、アメリカなど世界各地で桜が楽しめるようで、その苦労話を
含め報道されることも少なくない。一面を覆いつくす桜の美しさが世界をいやしてくれたら
・・それはそれで春の誇らしく嬉しいできごとになる。

さて、そのアメリカだが、トランプ政権はスタッフの選任もままならず、支持率の記録的な
低迷のみならず、おぼつかない政権運営が続いている。
なかでもパリ協定からの脱退は、世界の環境汚染や地球の温暖化をどのように解決するのか、
国内の雇用や経済のためなら、手段を選ばないということか?、世界のトップリーダー
としてあるまじき判断に思えてならない。パリ協定に尽力した世界の人々を落胆に陥れて
いるが、水没に瀕している海洋の島々をどうするつもりなのか?北極や南極の氷山の消失・・
高山における氷河の減退・・等々取り返しのきかない自然環境破壊への対策こそ、最優先の
課題のはずだが・・

入国制限など失態続きのトランプ政権だが、アメリカに2000万人いるとされる保険未加入者へ
手をさしのべたオバマケアの見直しは、可決できそうもない情勢から裁決を先送りしたが、
国民皆保険制度が導入されたとしても、民間の保険制度のために医療費は日本の2倍ほどのコスト
がかかる。アメリカにおける給与は25年前とほぼ同じ水準で、労働者の収入は伸びておらず、
貧富の差は広がるばかり。一方で不法移民はNPO等によって保護され、一般のまじめに労働
してきた白人達を追い抜いていく・・この現実が受け入れられない不満になっているという。
イギリスにおける不満も同様の問題だが、EUからの離脱はイギリス経済に致命的なダメージを
与えるだろうし、そうしなければEU連合の理想と連帯の維持できないと思われる。
アメリカファーストもイギリスのEU脱退も(おそらく小池知事の東京ファーストも)排他的な
ご都合主義であって、不満の受け皿となって選挙等では勝てても、結局 課題の解決にはつながらず
混乱を助長こそすれ、混乱のまま終焉を迎えるように思われてならない。こんなことは、誰もが理解
しているだろうに・・あまりに大きな権力者にものも言えないということか。
現実を見極めた政策に立ち戻って欲しいものである。