世界を驚かせた 米大統領選

11月は、国の内外でさまざまな出来事があった。
一番はなんと言っても、アメリカの次期大統領が大方の予想に反し トランプ氏に決まったことで
あろう。社会に充満していた不満を歯にもの着せぬ”暴言”で論破し、具体的な施策や財政的な裏付け
を示すこともなく、独善的な批判を繰り返し世界の指導者たる大統領戦を勝ちきってしまった。
世界が唖然としたし、当のアメリカでも人権を平気で侵害し女性を冒涜するような大統領は受け入れ
られないとして、各地で反対のデモが行なわれており、手腕に対する動揺は尋常ではない。
アメリカ大手のマスコミがこぞって不支持を表明したにも拘らず、次期大統領に当選したのである。
庶民の?心に渦巻く不満をストレートに表現し、排他的に自国の利益と労働のみを優先させるという
主張。これだけグローバル化した世界にあって、貿易大国のアメリカが単にアメリカファーストとして
人や物の流れを制限し、自国有利に一方的に制限しようと言う独善的なフラッグを掲げたのである。

ここで、住民の行動の明快さに驚きと不安の両方を覚える。マスコミ報道や人権保護などの崇高な理想に
関係なく、目先の利害に敏感に意思表示するということである。マスコミに誘導されない自己主張は立派
であるが、イギリスの想定外のEU離脱を決めた国民投票と同様に、鬱積している現状への不満・・いくら
努力しても貧困から抜け出せず、やり直しも受け入れない社会へのやるかたない不満は理解できるが、ひとつ
間違えば不満の原因を全て社会のせいと押し付け、自らはチャレンジも努力もしない、そんな考えにつながり
かねない判断。公平さを欠く現状を改善すべきことに何の異論も無いが、ユートピアのような社会はまさに
理想ではあるが、理想とはかけ離れてる現実も受け入れざるを得ないと思うのである。
私は、我が国が民主党政権に現状打破の夢をゆだね大失敗をした・・財政の無駄の削除も、高速道路の無料化も、
普天間基地の最低でも県外移設も、八ッ場ダムの中止も・・ようは何も出来ない・・空論に期待をかけて終わる、
こうした悪夢の繰り返しを心配してしまうのである。
イギリスのEU離脱も、アメリカの保護主義も、同じ道を歩まねば良いのだが・・