次の東京オリンピック

スポーツの素晴らしさに熱狂し、数々の感動を与えてくれたリオデジャネイロ
オリンピックが終えて、ようやく生活に落ち着きが出始めてきたところだが、
日本は史上最高という41個のメダルを獲得した。すべてが思いどおりにいく訳も
なく、日ごろの鍛錬や日本中の応援が届かなかったものも当然少なくなかったが、
幅広い競技で活躍が目立ち日本中が沸き返ったことは、国としての健全性や社会
の成熟が反映したものと、納得できる成果につながった。
人間は日々の生活で欠かせない技をみがいて、地域の実情を反映させながら上達
させていき、ついにスポーツとして昇華させたものだが、それがいつしか世界中
に広まって、情熱を傾ける選手が世界のいたるところにいることに驚く。それは、
治安の良し悪しにかかわらずである。そして、そうした人々が一堂に会して技と
力を競うわけだから、不思議な人の知恵の偉大な大会だと言わざるを得ない。
ドーピング等の難しい問題もあったが、スポーツはそのルールのもとに競い合う
正々堂々の戦いであるから、ルールは最も重んじられなければならない。
従って、国家としてそのルールを侵したのであれば、国家として償いをするのは
当然のことで、組織の中で償いも完結させるべきで、まさに法(ルール)の支配に
ついては、報道機関も社会も毅然とした対応が欠かせないと思った。

日本人の資質・感性の豊かさは常々触れてきたところだが、次回の東京オリンピック
への引継ぎにおいて、アニメのドラえもんや首相が扮したスーパーマリオ、金色の
和服の美しさは世界から大変な好評を得ていた。我が国の四季折々の豊かな自然、
長い長い歴史の独自性、文化や工芸における独創性、高度な科学技術と豊かな感性、
そして勤勉にして優しく思いやりの人柄など、日本の魅力は数限りない。二度目と
なる東京オリンピックは、我が日本人のアイデンティティーを生かして人類の協調や
自然との共生など、21世紀の展望を切り拓く理念の大会にして欲しいと願うのである。